劣等生
先輩から教えてもらったことをすぐに習得できない劣等生の私。
懇切丁寧に教えてくれるので分かったつもりになり、
自分でトライして見るのですが、同じ失敗を繰り返す。
本当は理解していないのに「ハイわかりました」と返事してしまう。
だって先輩に何回も聞き直すと
「嫌な顔」をされるのが怖い。
「覚えが悪い馬鹿なやつ」と思われたくない。
結局できないので「俺ってセンスの無いやつ」と自己嫌悪の繰り返しです。
わかったつもりはわかっていない。
やり方だけを真似てもうまく行かない。
僕みたいな凡人でも
出来るようになるにはどうすればよいか?
愛のムチはやる気に繋がるのか?
高校時代はバレーボール部に所属。得点を上げたときの全員で喜ぶ一体感が好きでした。
しかし、当時の運動部の指導方法といえば「平手打ち」・「ケリ」などの体罰は当たり前。
毎日のスパルタ指導に部活をやめたくてやめたくて、バレーボール本来の楽しさなど全く感じません。好きだったバレーが指導者によって嫌いになってしまう。なんだか悲しいです。
その時から人を育てることに興味を持つようになりました。
生徒ができないのは教え方が悪いから
好きなことがもっと好きになれる。
そんなコーチになりたくて、
講習会が近づくと仕事を休み、「指導書」つくりに没頭しました。
リハーサルを繰り返し、準備万端でむかえた講習当日、
「ココに足をおいてください」
「手はココです」
手取り足取り懇切丁寧に教えるスタイルです。
すると、見事に狙ったところに『ドンピシャリ』と木が倒れるのです。
3本連続で上手に伐倒してもらったので
「もう習得しましたね!」
「では、一人でやってみましょうか!」
私は側に着いて、何も言わずに見守っていました。
その結果は?
その場で固まってしまったお客様。
「え、どうすればよかったんだっけ???」
何一つ覚えていません。
その光景を見て私は愕然としました。
「なんてことだ、さっきまでの指導は無駄だった」
私はただ「操り人形」を作っただけでした。
研修では上手に伐倒できても
お客様が地元に帰ったら、全く覚えていない、何もできない。
コレでは研修に参加した意味がありません。
どーしたら学んだことを忘れずに
自分の技にできるのか?
自分の指導方法に不安を抱えていたとき、ついに「モンスターお客様」が登場。
私の指導に対して「分からない」「分からない」のクレームの連発でした。
「これだけ説明してもわからないのはあなたに原因がある」
「あなたは林業に向いていない」と言いかけた瞬間、
神の声が舞い降りたのです!
「生徒ができないのは教え方が悪いから」
「がーん!!!」
この日から自分の指導方法をゼロから見直し、
『教え方』
『教える内容』
『教える順番』を
真剣に考えるようになりました。
教えるとは?
教えるとは お客様に【理解してもらう】こと
理解とは 【講師がいなくても上手くできる】こと
そして、
人が動きたくなる【仕組み】をつくり
その動きに寄り添うこと
【人を動かす】のではなく【人が動く】
自らの意志で動き出す【自立型】を支援するにはどうすれば良いのか?
その答えが【原田メソッド】にありました。
林業に入ったきっかけ
26歳の時、脱サラしてニュージーランドに渡り、トレッキングガイドをしていました。
その時にお世話になったホストが日本文化が大好きで、私に色々聞いてくるのです。
「日本刀の柄のところに5cmぐらいの金属棒が挟んである」
「これ、何の為か?知っているか?」
「え?そんなところに金属棒があるんですか」
「ヨシは日本人なのに何も知らないんだな」
こんなやり取りが繰り返されるのですが
私は日本人でありながら、日本文化の事を何一つ説明することが出来なかったのです。
「日本文化とは何だろう?」
帰国後、神田神保町の本屋に飛び込みました。
武士道? 茶道・華道? 剣道、柔道、空手道?
何かピンときません。
気分転換にトレッキングガイドの参考にしようと「山」「樹」のコーナーにいきました。
そこで、法隆寺の宮大工 西岡常一氏著書「木に学べ」(小学館)に出合い、
日本文化は「木の文化」であることを知りました。
木の癖を見抜き、
それを長所として活かす。
人の癖を見抜き、
それを長所として活かす。
そんな木の文化に感動して、樹の仕事がしたいと思いました。
まず、木に新たな命を吹き込むことを学ぶ為、木工職人養成塾で家具製作の基礎を学びました。その後、樹を育てること、伐り出すことを学ぶ為に、元信州大学教授 島崎洋路氏に弟子入り。樹と向き合う心構えを教えてもらいました。
1998年、『島崎先生のお弟子さん』との理由だけでKOA森林塾の講師助手になり、そこから講師と現場作業の2つの仕事を掛け持ちしています。
好きな空間
森の中で大の字になって寝そべり、木々の葉が風にゆらゆら揺れている姿を、
ただただ眺めているのが好きです。
光を求めて生存競争している自然界の営み
自身のバランスを取っている枝の造形美
木々の間から差し込み木漏れ日
そよ風で揺らめく葉の音
葉の匂い
そんなことを感じていると自分が抱えている悩みなど忘れて無になれます。
戸隠神社奥社の参道が視界に飛び込んだ瞬間、
その巨木の存在に圧倒されて、鳥肌が立ちました。
目の前にそびえ立つ巨木、
凛と透き通る空気、
すべての音を飲み込むような静まり返った境内、
まるで異次元に入り込んだ感覚になったことを今でも覚えています。
こんな体験をもっとしたい!
趣味
歩くことが好きで、山の絶景ポイントに座っておにぎりを噛みしめると幸せを感じる〜!
登山が趣味の妻に誘われて、信州の登山を楽しんでいます。
朝日に照らされる山の稜線、東側に光が当たり、西側はまだ暗いまま。くっきりと浮かび上がる山の稜線の美しさにただただ見とれて言葉を失ってしまいます。
学生時代「探検部」に所属していた私、
当時は「人が整備した登山道を歩くのが、なんで探検部なんだ?」
先輩に連れられていく登山合宿に反発をしていました。
しかし、今では登山の魅力にハマっています。
登山道では、すれ違う人と挨拶を交わすのがマナー。
見ず知らずの人に「こんにちは」
相手も「こんにちは、お気をつけて」
こんなやり取りを交わしていると「本当の自分」を取り戻している気になれます。
なんだか自分の心が優しくなっていくようで嬉しくなってしまう。
達成感
登山中の「登り」は苦しい、心拍数が上がり足が重い。
「もうダメ」
「立ち止まってやすみたい、、、」
でも休まない。
何故か?
苦しい時に休んでしまうと
自分に負けたような気がします。
登山道のちょっと先をみて「あそこまで行ったら休もう」
自分に言い聞かせます。
自分に課題を課し、それを達成した方が嬉しいです。
「何故がんばれるのか?」
休憩しながら考えてみました。
ゴールが見えているから。
ゴールまで自分がやるべきことがわかっているから。
やるべきことは、ただ足を動かすだけ。至って簡単。
此の道筋がイメージできれば人間は行動に移せる!頑張れる!
妻
出会って2日目にプロポーズ、
3ヶ月後の7月7日に入籍。
私がうつ病になった時、心身ともに支えてくれたのが妻。
会社を休職して自宅療法中、抜け殻のようになった私に対して
「〇〇してみたら?」
「〇〇したほうが良いんじゃない?」
こんな言葉を一切言わず
以前と変わらず自然体で接してくれました。
それが何よりうれしかった。
うつ病のときは何を言われても耳に入ってきません。
それが「正しい」ことでも受け入れられないのです。
「〇〇したほうが良いんじゃない?」
とアドバイスを貰えばもらうほど、煩わしくなってしまう。
『私にとって何がベターか?』
真剣に考えて接してくれた妻に感謝です。
健康
肝臓を患った父が13年間の闘病生活の末、他界。車で4時間離れた病院での看病は父も家族にも多大な負担でした。心身ともに疲れ果てた母の姿をみて育った私は、自分が死ぬときはピンピンコロリで死にたい、と願うようになりました。
医食同源の諺があるように、体を作るのは食べ物なので農薬や食品添加物を使わないものをこだわりました。そして食べ物を変えてから3ヶ月もすると、自分の体に変化が起きたのです。万年カサカサだった肌がスベスベになりました。さらに、便通はトイレットペーパーがいらないほどツルンと快適、劇的な体調の変化を実感したのです!
ところが45歳を過ぎるころから、
安全な食材を食べても快便が無くなってしまったのです。
これは、歳を重ねるとともに増えていく活性酸素が原因らしいです。
「食べ物だけに気をつけても健康を維持できない」
そう思った私は「補う」サプリではなく「再生」するサプリを探しました。
人間が本来持っている自己治癒力を再生してくれるサプリです。
そしてついに私の求めるサプリに出会いました。果たしてその効果は如何に?
50mダッシュしても息切れしません。
21歳と木登り競争をして、55歳の私が勝ってしまいました。
今では毎晩の細胞再生サプリNrf2が欠かせません。
漢字が苦手
恥ずかしい話ですが中学生レベルの漢字も書けません。
講義中にごめんなさいと言いながらホワイトボードに「ひらがな」を書いています。
でも、漢字練習をしたいとは思いません。
「漢字を知らない人!」と馬鹿にされても
「ごめんなさい」って素直に言えます。
他の分野で馬鹿にされるとずっと腹を立てているのに
何故か漢字だけは素直に自分の非力を認めています。
人の価値観って不思議ですね。
癖
思い出し笑い
思い出しため息
ふとした拍子に30年も前のことを思い出して「笑ったり」「落ちこむ」
なんであんなことしたんだろう、、、
ほんと馬鹿だな俺って
思わず大きなため息をしてしまいます。
それを見ていた妻が一言
「また〜 やめなさいって言っているでしょ!」
スピリチュアル
何か大きな力に守られている感じがします。
高速道路走行中に突然タイヤのチェーンが切れてしまったが事故に至らず。
3mぐらいの高さから落下したときは墓地の隣にあるフカフカの畑に落ちて、
命拾いをしました。
海外でヒッチハイクをしていたときは
夕暮れになっても載せてもらえず途方に暮れていた私。
「あーあ、この辺で野宿かな、、、」
仕方なくぶらぶら歩いていると、1台の車がUターンしてきて私の前で停まり、
声をかけてくれたのです。
「なんだ男か。女の子だと思ったよ」
「暗くなるのに可愛そうだと思い戻ってきたんだ、まあ、乗りなよ」
誤解から生まれたとはいえ運良く目的地に到着できました。
「祥雄はまだ死んではいけない」と
ご先祖様が守ってくれているのか?
神が守ってくれているのか?
窮地に追い込まれた時、誰かが私を守ってくれる気がします。
楽しいほど憶えている
夜の懇親会でお客様からこんなことを言われました。
「藤原さんて、この仕事が好きなんですね」
「え?どうしてですか?」
「だって、メッチャ嬉しそうに教えていますよ」
「そうなんですか!自分では気付きませんでした。ありがとうございます」
今まで
「答えを教えない」イジワルコーチ
「考えさせてくれる」待てるコーチ
「やる気を引き出してくれる」褒め上手コーチ
との評価を頂いてきました。
教える内容
教える順番
教え方
のことしか考えなかったので
自分の教えている姿なんて、気にも留めていませんでした。
でも、その3つが完璧でも
私が『ぶすっ』とした表情で教えていたら
『お客様は楽しいだろうか?』
『お客様の理解は深まるだろうか?』
脳科学の分析では
楽しいほど、覚えている確率があがるそうです。
「藤原コーチがいなくても出来た!」
今まで出来なかったことが出来るようになった瞬間、
自分の成長を実感できたとき、
人は満面の笑顔でその喜びを表現します。
できない人なんていません。
わからない人なんていません。
だれもが、自分なりのやり方で、学ぶことができるはずです。
職人は現状に満足することなく、常に上を目指しています。
そして、新しい技術に出会うとワクワクして、
それが出来るようになりたいと努力を重ね、成長していきます。
学ぶって、楽しくて、面白くて、そして素晴らしいことですね。
講師がお客様の潜在能力を引き出すような教え方をする。
そこから新しいアイデアが生まれ、
そのアイデアがさらに素晴らしいアイデアのヒントになる。
人間の可能性は無限であることを実感する時です。
私が思いもつかなかった斬新なアイデアが飛び交うので私自身もワクワクしてきます。